ストーリーマーケティング

物語は太古の昔から人々を動かしてきました。「サピエンス全史」の著者ユヴァル・ノア・ハラリ氏によれば、物語(フィクション)が人類の繁栄を支えて来たと言います。例えば、他の動物は「ライオンがいるから気をつけろ!」とその場にいる仲間に知らせて危機を回避することはできるけれど、翌日もしくは翌週現れるライオンに対しては危機回避はできず、生存はギャンブルの連続になると。しかし人類は静かな満月の夜に集まり、こう話し合えるだろうと「ライオンは毎日陽が昇り大地を照らす頃、湖にやって来て水を飲む。ライオンは我々の守り神だから争いは避けたい。なので明日からは太陽が真上に上がってから我々は水を汲みに行こう」そして、それは神話になり宗教となり「旧約聖書」や「古事記」といった現代でも多くの人々の心を動かし続ける物語となっています。

ストーリーマーケティングはその人類を動かし続けて来た「物語」を使って【売り手】と【買い手】を繋ぎます。A社が開発した「AIラーニング」という新商品が発売されるとします。YouTubeにこの商品のプロモーションが上がっています。見てみましょう。EDMをBGMにA社の幾何学的なロゴがオシャレに現れて消えます。テクノロジーを表すビジュアルイメージを背景にテロップ:「AIラーニング。開発期間5年。最先端のAIテクノロジーを搭載。子供の学習を正確かつ効率的にサポート。iOS、Androidに対応。2022年文部科学省大賞受賞。」ラストは製品のビジュアルと価格が出てプロモーションは終わります。確かに「ビジュアル」としては王道かもしれません。

では、ストーリーマーケティングではどうでしょうか?見てみましょう。蝉が木にとまり鳴いている映像にアコギの優しいBGM。AIラーニングの開発者がインタビューに答えています:「ある夏休みの事です。当時小学四年生の息子は勉強が嫌いで、すぐに私の目を盗んでは遊びに行っていました。遊びは大事だけれど、勉強は世界を広げてくれる事も伝えたい。どうしたらうまく伝えれるだろうか?あんまり言うと口うるさいと嫌われそうだしなぁなんて考えていると、夏休みはとうとう終盤に差し掛かっていました。そんなある日、一羽の蝉が玄関先で鳴いていました。すると息子が「お父さん、蝉はなんで夏しか鳴かないの?」と聞いて来ました。自分もそれまで考えた事もなかったので二人でネットで調べ、息子は「へえ」と言いながら解説サイトを読んでいます。その時「好奇心」が学びの入り口にある事を再認識したのです。そうして考えついたアイディアを5年の月日をかけ完成させたのがこのAIラーニングです。これを使う事で子供は「好奇心」と学校の「勉強」を自然と結びつけ、知る事は楽しいと思ってくれるはずです。」ラストに商品の詳細と会社のロゴが出てきてプロモーションは終わります。

まず最初のプロモーションは【売り手】が伝えたい事を一方通行で伝えています。そして、2つめのプロモーションは【買い手】と悩みや思いを共有しようとしています。「共感」は現在のマーケティングに必須の要素です。主役は【買い手】です。ストーリーマーケティングの力をぜひみなさんも手に入れてください。フィルムクレストが全力でサポート致します。

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